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アッラーの存在を示す証拠
* 純粋無垢な人間の天性の結果。純真な天性と明晰な理解力を備えた者ならば、この世に存在するもの全ては存在させられ、そしてこの世で起こること全てには特定の原因があることを明確に知っています。たとえば部屋に入ってそこにテーブルがあったならば、人の意識というものは、テーブルが自分でそこに入ったのではなく、むしろ誰かがそれをそこに持って来たのだ、という風に結論付けます。砂漠に住むベドウィンは、このことを純粋無垢な天性によって理解していました。そしてもし「どうして主を知るに至ったのか?」と尋ねられれば、こう答えたのです:「ラクダの糞は、ラクダの存在を示す。ロバの糞も、ロバの存在を示す。また足跡は、誰かがその道を辿ったことを示している。闇夜と白昼、沢山の星々を抱えた大空と深い谷を擁する大地、そして大波のうねる大海、これら全ては、あらゆることをご存知であられるアッラーの存在を示しているのだ。」
* クルアーンの章句。クルアーンはその多くの章句において、人がその周囲を覆う宇宙について熟慮したり、あるいは自分自身の内側に存在する異なる創造物を熟考したりすることへと、いざなっています。そしてこれらは全て、それらの物事を管理している創造主の証明なのです。アッラー(I)はこう仰りました:
-言え、「天地にあるもの全てに目を凝らすのだ。」しかし信仰しない民には、いかなるみしるしも警告も役立つことがない。,(クルアーン10:101)
以下に示すのは、創造主の存在を示すほんの一例です:
*宇宙の創造の完璧さ。そして特定の軌道を迅速に行き交う惑星と、その他の天体の美しさ。これらがほんの少しでもその軌道から外れてしまえば、アッラーのみがご存知になられる大惨事を原因付けることとなってしまうでしょう。それらはその創造の原初から、正確なシステムに基づいて運動し続けているのです。アッラー(I)はこう仰りました:
-(アッラーは)いかなる支柱もなしに、諸天をお創りになられた。それを見てみよ。また地上には高く聳える山々を設えられ、あなた方が揺れ動かないようにした。またそこにありとあらゆる生き物を散りばめられ、天からは(雨)水を下された。こうしてわれら(アッラーのこと)はそこにあらゆる種類の素晴らしいものを、それぞれ雌雄で生育させたのである。,(クルアーン31:10)
また、アッラー(I)はこうも仰っています:
-それで夜と朝を迎える折に、アッラー(の崇高さ)を讃えよ。天地のいずこにおいても、全ての賛美はかれのためにある。また午後の遅くと、初めにも(アッラーを讃えよ)。かれは死から生をもたらし、生から死をもたらされるお方。かれは大地が一旦(乾き果てて)死んだ後に、生き返らせられる。そしてあなた方も同様に、(死んだ後に墓場から呼び)出されるのである。(アッラーが)あなた方を土塊からお創りになり、それからあなた方が人類として散開したのは、かれのみしるしの一つである。またかれがあなた方のために、あなた方が安らぎを得るための配偶者をあなた方自身から創られたこともまた、かれのみしるしの一つである。そしてかれはあなた方の間に、愛情と慈悲の念を授けられた。実にそこには熟考する民への数々のみしるしがあるのだ。また天地の創造と、あなた方の言葉と肌の色の違いもまた、かれのみしるしの一つである。実にそこには知識ある者たちへの数々のみしるしがある。またあなた方の昼夜の睡眠と、(そこにおいて)あなた方がかれの恩恵を求めることが出来ることもまた、かれのみしるしの一つである。実にそこには傾聴する民への数々のみしるしがある。またかれが恐怖と希望の稲光をあなた方に御見せになり、そして天から水を降らせて、一旦死んだ土地を生き返らせるのもまた、かれのみしるしの一つである。実にそこには英明なる民への数々のみしるしがある。またかれのご命令によって天地が(支えもないのに安定して)成立していることも、かれのみしるしの一つである。それからかれが大地(の中)からあなた方を一呼びされると、あなた方は(そこから)出てくるのだ。天地にある全てのものはかれにこそ属し、全てのものはかれに服従する。かれこそは創造を始められたお方であり、やがてそれを繰り返されるが、それは(最初の創造よりも)かれにとって容易いことなのである。天地における完璧なる属性はかれにのみ属し、そしてかれはこの上なく威光高く、英知溢れたお方なのだ。,(クルアーン30:17-27)
またアッラー(I)は、こうも仰ります:
-…そして太陽と月と星々は、かれ(アッラー)のご命令に服従する。かれにこそ創造と全ての権限は属するのだ。万象の主アッラーの崇高さよ。,(クルアーン7:54)
* 人間の創造の驚異。そしてその姿形の美しさと、アッラーがお授けになられた能力の数々。アッラー(I)はこう仰っています:
-そして地上には、確信をもって信仰する者たちへのみしるしがある。(そしてそれは)また、あなた方自身の内にもある。一体あなた方には見えないのか? ,(クルアーン51:20-21)
* 動物。人間は飲食や衣服、移動手段など、様々な形においてそれらを利用します。アッラー(I)は仰りました:
-そして家畜の中にこそ、あなた方にとっての訓戒はある。われら(アッラーのこと)は、その腹部の胃と血液の間からあなた方に乳を飲ませる。それは飲む者にとって爽快なる、清らかな乳である。またあなた方はナツメヤシと葡萄の果実から、酩酊を催させる飲み物や、よい糧を得る。実にそこには、英明なる民へのみしるしがある。またあなたの主は、蜜蜂にこう示した:「山々や木々、そして(人々が)あずまやとする所に巣を設えよ。そしてあらゆる果実を口にし、あなたの主の道を(服従に)身を低めて行くのだ。」その腹からは、人々にとっての癒しとなる、異なる色の飲み物が産出する。実にそこには熟慮する民へのみしるしがあるのだ。,(クルアーン16:66-69)
* 草木や作物。それらは多様な形や色を有しており、人は飲食や住居、医療など多様な形においてそれらを利用します。アッラー(I)は仰りました:
-そしてかれこそは、大地を広げ、そこに聳える山々と河川を設えられたお方。また(かれは)各種の果実に雌雄を定められた。(かれは)夜でもって昼に覆いをお掛けになる。実にそこには熟慮する民への数々のみしるしがある。また大地には、隣接し合う(が、異なった作物や果実を擁する)土地がある。葡萄園、農作物、そして一本の根から出た複数のナツメヤシと、そうではないもの。(それらは)同一の水で生育しても、われら(アッラーのこと)がその果実のあるものを、別のものよりもよいものとする。実にそこには英明なる民への数々のみしるしがあるのだ。,(クルアーン13:3-4)
* 地上を行き交う多様な被造物。それらは多様な姿形と構造、独特の性質を有しています。アッラー(I)はこう仰りました:
-またアッラーは、全ての生き物を水からお創りになられた。その内のあるものは腹這いに歩き、またあるものは二本足でもって歩き、またあるものは四本足でもって歩く。アッラーは、かれのお望みになるものをお創りになられる。実にアッラーこそは、全能者であられる。,(クルアーン24:45)
* 体内組織とその調和の驚異。これは全被造物の構造に観察されるもので、この結合と複雑なバランスは被造物の生命維持を保障しています。アッラー(I)はこう仰っています:
-(アッラーは)いかなる支柱もなしに、諸天をお創りになられた。それを見てみよ。また地上には高く聳える山々を設えられ、あなた方が揺れ動かないようにした。またそこにありとあらゆる生き物を散りばめられ、天からは(雨)水を下された。こうしてわれら(アッラーのこと)はそこにあらゆる種類の素晴らしいものを、それぞれ雌雄で生育させたのである。これこそアッラーの創造。かれ以外のものが創造したもの(があるというのなら、それ)を見せてみよ。実に不正者たちは明らかなる迷妄の中にいるのだ。,(クルアーン31:10-11)