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生きた惑星、地球

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1671 2014/11/15 2024/11/18

地球は、複雑なシステムがひっきりになしに、完璧な形で運営されている生きた惑星です。他の惑星と比べてみると、地球が全ての面において、人間のために特別に作られた惑星だということは明らかです。緻密なバランスによって、大気中から地下まで、地球上のあらゆる場所に生命が存在しているのです。


何百万という緻密なバランスのいくつかを見てみるだけでも十分、私たちの住む地球が私たちのために特別に作られたものであることは分かります。


この惑星で最も重要なバランスの一つが、私たちの周りにある空気です。地球の空気には人間や地球上に住む他の生命の生存に最も適切なガスが、最も適切な割合で含まれています。


77%の窒素、21%の酸素と1%の二酸化炭素、そして空気中に存在する他のガスが人間の生存に理想的な数値で存在しています。生物に必要なガス・酸素は食物を燃焼し、体内でエネルギーに変えます。


もし酸素の量が21%よりも多かったなら、私たちの細胞は大きなダメージを負い、生命に必要な植物と水素も壊れてしまいます。もし酸素量がそれよりも少なかったら、私たちの呼吸が困難になりますし、私たちが食べる食物もエネルギーに変わりません。つまり空気中に含まれる21%の酸素は生命にとって最も理想的な量なのです。


酸素だけではなく、窒素や二酸化炭素も生命の生存に最も理想的な量で存在します。窒素の量は体には有害ではない量でありながら、酸素の燃焼作用を助けるには十分という絶妙なバランスです。これは地球のエネルギー供給に必要な光合成にも最も適切な量です。さらには二酸化炭素の量は地上の気温を一定化させるのに最も適切であり、特に夜の急激な気温下降を防ぎます。空気中に1%含まれるこのガスは、地上の熱が宇宙に逃げてしまわないように掛け布団のように大気を覆う役割を担っています。もし二酸化炭素がこの量を上回れば、地球上の気温が急激に上昇し、生命に大きな危険を与えます。


この割合は完璧なシステムによって維持されています。地球上にある植物が二酸化炭素を酸素に替え、毎日1900億トンもの酸素を作り出しています。他のガスも相互に関係し合った複雑なシステムにより地球上に存在し続けています。それゆえに生命が維持されているのです。


生命に必要な理想的ガス混合の確率だけでなく、この割合を保存するメカニズムもそれと共に作られています。このバランスが一瞬でも崩れたり、変わったりすると、生命は完全に崩壊します。しかしそのようなことは起こりません。この空気中のガスの構成と人間に適切な量、そしてこの割合の保存から計画的な創造が見てとれます。


同時に地球のサイズも空気を保存するのにちょうどいいサイズです。地球の重量が今よりも小さかったら、重力十分でなく、大気は宇宙に拡散してしまうでしょう。もし重量が今よりも大きかったなら、重量が大きすぎて全てのガスを吸収してしまうでしょう。私たちが今、生命について議論できるような状態を保つ空気の存在には、実に多くの条件が揃っていなければいけないのです。


空気中のこのような細かい割合とバランスはクルアーンに述べられています。

 “かれは天を高く掲げ,秤を設けられた。”(クルアーン557節)


ほとんどの人がこの細かなバランス、空気中のガス構成、太陽から地球までの距離や惑星の動きについて考えることなく生きています。彼らはこれらの現象が彼らにとっていかに重要か、無知なのです。しかし、これらの構成が少しでも崩れると人類の生存に大きな問題を与えることになります。


生命の存続のために確立された他のバランスもあります。

例えば表面重力が現在の数値よりも大きくなれば、空気中にはアンモニアとメタンガスがあふれ生命は死に絶えてしまいます。もしこれよりも小さくなれば、空気中から水分が減り、生命は死んでしまいます。


地殻の厚さもまた地球の緻密なバランスの一つです。もし地殻が今よりも厚かったら、あまりにも多くの酸素が空気中から地殻に移動してしまい、生命に危険をもたらします。

また今よりも地殻が薄ければ、火山活動や地殻変動が起こりすぎて、生命が生きることはできません。

空気中のオゾンレベルもまた人間にとって大事なバランスの一つです。オゾンが今よりも多かったら、地上の気温は低くなりすぎますし、もし今より少なかったら、地上の気温は高くなりすぎ、また紫外線放射も多くなりすぎてしまいます。


実際、これらのバランスが一つでも欠けてしまうと、生命の終わりを意味します。しかし神は無限の知恵と力でこの地球を人間のために特別に創造しました。これにも関わらずほとんどの人間はこのことに無知のまま、生活しています。クルアーンの中で、神は人々にこのように思い起こさせています。


 “か れは夜を昼に没入させ,また昼を夜に没入させ,(昼夜の交替),太陽と月を従えられ,それぞれ周期をもって定められた期間(復活の日)まで(その軌道を) 運行さしめる。このようなことが(出来るのは)あなたがたの主,アッラーであられ,大権はかれに属する。だがかれらが,かれをおいて祈るものたちは,ナツメヤシの実の薄皮(さえ)どうすることも出来ない。”(クルアーン3513節)


何百万もの死に絶えてしまった惑星を見れば、地球上の生物のための緻密なバランスは、ただの偶然ではないこと分かるでしょう。生命に必要な条件は、ランダムに起こるにはりにも複雑です。これらの条件は全て生命のためだけに作られたのです。


私たちがここで簡単に説明した現象は、私たちが地球上で安全にそして平和に過ごせるための何百万もの複雑な相互に関係し合ったバランスと構成のほんの一部にしか過ぎません


これらの現象の一部を深く見てみるだけでも神の偉大さと宇宙の細かな計画的創造を理解できるでしょう。間違いなくこのような偉大な均衡と構成を作り上げることは、他の誰にもできません。また原子、元素、分子、ガスといった順序立てや、複雑でとても緻密な計算と測定によって確立されたこの仕組みを作り上げることなど誰にもできません。計画や順序立て、変更や計算、測定といった活動は、叡智、知識そして力を持つ存在にしかできないからです。このように、地球のような惑星で人間が住めるように宇宙を計画し、均衡を保ち、順序立ての出来る偉大なる存在、そして恐るべき精緻さで均衡と測定を行い、その生命を保存することのできる存在は、無限なる知恵と知識と力のある神なのです。


クルアーンではこのような事実を理解できるのは「思慮ある人間」だけだと述べています。

 “本 当に天と地の創造,また夜と昼の交替の中には,思慮ある者への印がある。または立ち,または座り,または横たわって(不断に)アッラーを唱念し,天と地の 創造に就いて考える者は言う。「主よ,あなたは徒らに,これを御創りになったのではないのです。あなたの栄光を讃えます。火の懲罰からわたしたちを救って 下さい。”(クルアーン3190191節)

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