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ラマダーンのサウム(斎戒)

1833 2012/12/22 2024/11/17

ムスリムは一年に一度のラマダーン月(ヒジュラ暦9月)に、一ヶ月間のサウムをします。そしてその間はアッラーへの服従行為として、夜明けから日没まで、飲食や性交渉などのサウムを無効にする行動を慎むのです。至高のアッラーはこう仰っています:

-信仰する者たちよ、あなた方以前の者たちにも定められたように、あなた方にもサウムが課せられた。(それによって)あなた方は敬神の念を獲得するであろう。,(クルアーン2:183)

サウムの目的は、単にサウムを無効にする物質的・精神的物事を回避するだけではありません。実際のところムスリムはサウムしている間、嘘や陰口、噂話の触れ回りや詐欺、下品な言行やその他諸々の有害な振る舞いなど、サウムの報奨を減じるような目に見えないあらゆる物事を放棄しなければならないのです。そしてサウムする者は、これらの有害な行為がラマダーン月以外の時期にも放棄すべきことを肝に念じ、特にラマダーン月においてそう努めなければならないことを念頭に置かなければなりません。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言っています:

「アッラーは虚言とそれによる行いを放棄しない者が飲食を断つことなど、お求めにもならない。」(アル=ブハーリーの伝承:1804)

サウムが定められたことには、多くの理由と偉大な英知が隠されています。そのいくつかを挙げていってみましょう:

1)信仰者に対する、精神修養。サウムにおいて、魂はその欲望に対して奮闘します。

2)魂を、あらゆる不快な言葉や行為から遠ざけます。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)はこう言いました:

「サウムしている者は悪い言葉を口にしてもいけなければ、大声を上げて怒鳴ったりしてもならない。そしてもし誰かに悪口を言われたり、喧嘩を仕掛けられたりしたら、こう言うのだ:“私はサウムをしているのです。”」(アル=ブハーリー:1805、ムスリムの伝承:1151)

3)サウムを通して、人は恵まれない人々の気持ちを知ります。このことは彼らへの義務の遂行や、彼らの福利への配慮、彼らのニーズへの気遣いなどへの促進剤となります。

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