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会話におけるマナー
ムスリムは話者が話を終えるまで中断させることなく、常にその話に注意を傾けていなければなりません。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は別れの巡礼の際、教友の一人にこう命じつつ説教を始めました:
「人々に謹聴させよ。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)
また話すことが聴き手に良く伝わるようはっきりと話し、十分に説明することが必要です。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の妻の一人であるアーイシャは、こう伝えています:
「預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)の言葉は、それを聴いたいかなる者でも理解出来るような明快なものでした。」(アブー・ダーウードの伝承)
また話し手は聴き手同様に、その話と表現において感じよく明朗であるべきとされます。預言者(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)は言いました:
「いかなる善行も軽んじてはならない。例えあなたの同胞に笑顔で接することであっても。」(ムスリムの伝承)
またアッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)はこうも言っています:
「人の各関節には一つのサダカ(善行などの施し)が課せられている。そして太陽の昇る日に[1]人々の関係を改善することはいつでも、一つのサダカである。また人が乗り物に乗るのを、あるいは彼の荷物をそこに載せるのを手伝うことも一つのサダカであり、良き言葉も一つのサダカである。また(モスクで)義務の礼拝をするために歩む一歩一歩はそれぞれ一つのサダカと数えられ、道から有害な物を除去することもまた一つのサダカなのである。」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)