親戚の権利

イスラームは人々に援助の手を差し伸べることを命じていますが、親戚に対しては更に特別な配慮を払うことを勧めています。そしてそれは義務的、あるいは任意の施しなどを通して彼らの経済的必要を満たしてやることであったり、あるいは彼らの状況を尋ねたり、親切や同情心をもって接したり、または喜びや悲しみを分かち合ったりすることなどを通して道徳的義務を果たすことであったりします。 至高のアッラーはこう仰いました:

-そしてあなた方がかれにおいて同情し合うところのお方と、親戚の絆の断絶に対して身を慎め。,(クルアーン4:1)


イスラームは、例えその者が自分に対して親切ではない者であったとしても、近親に対しては親切に接することを命じています。また彼らに何か悪いことをされてもそれを許し、例え感じの悪い者であったとしても、友好的に対することを勧めています。アッラーの使徒(彼にアッラーからの平安と祝福あれ)は言いました:

「(真に)近親との良い関係を保つ者というのは、自分がされたことに対して報いる者のことを言うのではない。その関係が途絶えた時に、それをつなぎとめるような者のことを言うのだ。」(アル=ブハーリーの伝承)


またイスラームは、親戚関係の断絶に対して厳しい警告をし、それを大罪の一つと見なしています。預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言いました:


「アッラーが被造物をお造りになり、そして創造を終えられた時、子宮が(何か求めて)立ち上がった。それでアッラーはこう仰った:“何かあるのか?”子宮は言った:“私はあなたに、近親関係の断絶からのご加護を求めて立っているのです。”アッラーはこう仰った:“お前は、われがお前を繋ぎ止める者を繋ぎ止め、お前を絶つ者を絶つということを喜ばないのか?”子宮は言った:「主よ、もちろん喜びます。」アッラーは仰った:“それがあなたへのものだ。”」

それからこの伝承を伝える教友アブー・フライラは、クルアーンの次の節を唱えました:

-それではあなた方は(イスラームへのいざないから)踵を返して、地上に腐敗を広め、近親の絆を絶つことを望んでいるのか?,[1](アル=ブハーリーの伝承)



[1] ムハンマド章(47:22)

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