弔辞におけるマナー

イスラームにおいて弔辞は故人の家族を慰め、そしてその痛みを軽減させるために定められました。預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言っています:

「アッラーは苦難にある同胞を慰める信仰者を、審判の日に栄誉の衣で包んで下さろう。」(イブン・マージャの伝承)

弔辞する者は故人の家族に祈りの言葉をかけ、そしてその不幸に辛抱することにおいてアッラーからの報奨を受けることを想起させることで、励ますのです。教友ウサーマ・ブン・ザイドはこう伝えています: 

「私たちが預言者と共にある時、彼の娘の一人が彼に来てくれるよう使いを送って来ました。彼女の子供は死に瀕していたのです。預言者は使いの男に言いました:“彼女の元に戻り、こう言うのだ:「実にアッラーがお取りになったものとお与えになられたものは、アッラーに属する。そしてかれの御許にあるもの全てには、決められた定命がある。」そして彼女に辛抱し、またそうすることにおいて報奨を期待するよう伝えるのだ。”するとまた預言者の元に使いがやって来て、言いました:“彼女はあなたが絶対来てくれるように、と言っています。”それで預言者はサアド・ブン・ウバーダとムアーズ・ブン・ジャバルと共に立ち上がり、私も彼らに同行しました。預言者が子供を抱き上げると、その魂はまるで空の容器(に液体を入れる時)のように震えて(そこから旅立とうとして)いました。すると彼の両目から涙が流れたので、サアドはこう言いました:“アッラーの使徒よ、それは何ですか?”彼は答えました:“これはアッラーがそのしもべにお授けになられた慈悲の心だ。実にアッラーは慈悲深いしもべを慈しまれるのである。”」(アル=ブハーリーとムスリムの伝承)

ムスリムは故人がアッラーのご慈悲を授かれるよう、祈願すべきとされます。イスラーム四大法学派の祖の一人であるアッ=シャーフィイーは、故人の家族に次のような言葉をかけてやることを好んだと言います:

「アッラーがあなたの報奨を偉大なものとされ、またあなたのお悔やみをよきものとされ、そして故人をお赦しになられるよう。」


また故人の家族に食事を世話してやることも、推奨されています。預言者ムハンマド(彼にアッラーからの祝福と平安あれ)はこう言いました:

「(他界した)ジャアファルの家族に食事を用意せよ。実に彼らを忙しくさせる出来事が、彼らを襲ったのだから。」(アブー・ダーウードとアッ=ティルミズィーの伝承)

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